【コラム】(有)太陽商会が考える土づくり
◆有機物施用で土壌改良効果に期待が持てます◆
有機物の施用は、豊かな土壌づくりには欠かせない作業です。
ほ場における肥培管理として、地域で生産された農産物の残さに由来する堆肥の施用や、
ほ場やその周辺に生息・生育する生物の機能を活用した方法で
農地の生産力の維持増進を図ることを大前提としています。
ただし、これらのみで維持増進が困難と判断した場合に限り親会社の岩手コンポスト(株)で製造される
有機肥料を導入し、水稲栽培には「コスモグリーン」「スーパーゆうき」を
麦・野菜栽培には自然木チップに鶏糞を混合・堆積醗酵した完熟堆肥「鶏糞・チップ」を使用しています。
これらは有機物に富み、微量要素がバランスよく含まれる良質の肥料です。
これらを土壌に施すと一般の化学肥料とは異なった有機物特有の特徴を示します。
以下に、その特徴を解説します。
ほ場における肥培管理として、地域で生産された農産物の残さに由来する堆肥の施用や、
ほ場やその周辺に生息・生育する生物の機能を活用した方法で
農地の生産力の維持増進を図ることを大前提としています。
ただし、これらのみで維持増進が困難と判断した場合に限り親会社の岩手コンポスト(株)で製造される
有機肥料を導入し、水稲栽培には「コスモグリーン」「スーパーゆうき」を
麦・野菜栽培には自然木チップに鶏糞を混合・堆積醗酵した完熟堆肥「鶏糞・チップ」を使用しています。
これらは有機物に富み、微量要素がバランスよく含まれる良質の肥料です。
これらを土壌に施すと一般の化学肥料とは異なった有機物特有の特徴を示します。
以下に、その特徴を解説します。
1.腐植含量の増加
施した有機肥料は、まず微生物や土壌中の小動物等の食物となり、次第に分解されにくい腐植になって、
土壌中に蓄積されます。このことから以下のような効果が期待されるようになります。
土壌中に蓄積されます。このことから以下のような効果が期待されるようになります。
2.土壌中の生物活動の助長
有機物を施すと微生物が増えます。
3.土壌養分量の増加
有機物には、リン酸、カリ、カルシウム、マグネシウム、ケイ素、ホウ素、モリブデンなど
多種類の成分が含まれます。微生物による分解の過程でこれらは養分として土壌中に放出され、
土壌中の養分が多様化します。
多種類の成分が含まれます。微生物による分解の過程でこれらは養分として土壌中に放出され、
土壌中の養分が多様化します。
4.緩効的な養分の供給
有機肥料の養分は、生育期間中ゆっくりと少しずつ供給されますので、植物に障害は起きにくくなります。
一気に溶けだしてしまう化学肥料とは異なった性質です。
5.物理性の改良
有機物が微生物によって分解される過程で、微生物の分泌物の作用で土壌の粘土粒子が団粒化します。
すると、土の膨軟化、通気性の改善や保水力の強化など、土壌が好条件に改良されます。
6.陽イオンの保持
カリ、カルシウムなどの陽イオンは作物の栄養として重要ですが、
陽イオン交換容量の小さな土壌では、養分を保持しきれずに流亡してしまいます。
有機肥料は陽イオン交換容量(CEC)が高いので、陽イオンを吸着・保持し、養分の流失を防ぐ効果があります。
陽イオン交換容量の小さな土壌では、養分を保持しきれずに流亡してしまいます。
有機肥料は陽イオン交換容量(CEC)が高いので、陽イオンを吸着・保持し、養分の流失を防ぐ効果があります。
7.成長促進効果
有機肥料には、腐植酸が含まれています。
腐植酸には作物の生育を刺激するホルモン的な作用があるといわれています。
腐植酸には作物の生育を刺激するホルモン的な作用があるといわれています。
8.キレート効果
リン酸は土壌中で鉄やアルミニウムと化合して不溶化し、作物に吸収されにくくなります。
有機物があるとキレート化合物が作られ、吸収されやすい形になるのでリン酸効果を高められます。
特に火山灰土には効果が大きくなります。
有機物があるとキレート化合物が作られ、吸収されやすい形になるのでリン酸効果を高められます。
特に火山灰土には効果が大きくなります。
9.緩衝作用の増大
有機肥料は有機物の総合的効果として土壌に外部からの抵抗(pH等)を持ち、急激な変化を受けにくくします。
化学肥料の投与による土壌の酸性化は、土壌中の有機物の不足による緩衝力の低下によるものです。
化学肥料の投与による土壌の酸性化は、土壌中の有機物の不足による緩衝力の低下によるものです。
10.センチュウ害軽減
EM、有機物によって有害センチュウの繁殖の抑止効果が期待されます。
◆◆地力向上の基本は有機物です◆◆

EMとは有用(Effective)と微生物群(Microorganisms)を組み合わせた「有用微生物群」の略で、
EMの開発者である琉球大学農学部・比嘉照夫教授により名付けられた造語です。
安全性、有用性を第一に自然界から選抜された乳酸菌・酵母菌・放線菌・光合成細菌など
10属80種以上の微生物が特殊な技術により複合培養されています。
多種多様の微生物が互いに連動し合い、相乗効果を発揮する仕組みになっており、
農業・環境・医療・工業など、様々な分野でEM技術が応用されています。
EMの開発者である琉球大学農学部・比嘉照夫教授により名付けられた造語です。
安全性、有用性を第一に自然界から選抜された乳酸菌・酵母菌・放線菌・光合成細菌など
10属80種以上の微生物が特殊な技術により複合培養されています。
多種多様の微生物が互いに連動し合い、相乗効果を発揮する仕組みになっており、
農業・環境・医療・工業など、様々な分野でEM技術が応用されています。